ネタバレ注意|「the Greatest Showman」を観てきたのですが、正直とっても残念でした。

f:id:mido1022:20180305181459j:plain

(画像はここから拝借|http://www.digitalspy.com/movies/news/a845523/the-greatest-showman-hugh-jackman-logan-antidote/
 
あまりハリウッド映画を見ない私ですが、今回はこの動画に感動してしまって、「すっご!やっば!」となってしまって、久しぶりに映画館に足を運びました。
 


グレイテスト・ショーマン主題歌This is me(日本語字幕あり)

 
FBに投稿したところ、K本さんから「この映画興味あるけど、こんな評もあるから迷ってる」とのコメントをもらう。
 

nicjaga.hatenablog.com

 

映画「グレイテスト・ショーマン」感想 人生描写も音楽も、とにかく軽すぎ | THE MAINSTREAM

 
じゃあ一緒に見て感想いい合いましょか!ということで、共通の知り合いのK川さんも誘っての、今日。
 

* *  *

 
全体としては、私は期待してた分、かなり残念でした。
理由は後で書きますが、まずはよかったところから。

・歌とダンスがすっごくいい。特にやっぱり「This is me」は本っ当に名曲。
・フィリップとアンの恋のくだりはよかった。
 (フィリップは最初アンとつないだ手を離すけれど、自分の葛藤と向き合い、
 「世間の目」「親の声」を乗り越えて、アンと向き合う)

ここから、残念ポイント。

・サーカスに集められた「ユニークな人々」の気持ちや、それぞれのストーリーの描写がすごく少ない。あくまで、主人公・バーナムの物語の脇役なんだなぁ。彼の盛り立て役でしかない感じ。もっとスポット当てて描いて欲しかったなぁ。
・「人種」「見た目」「出自による差別」「婚外子」....とか、マイノリティの問題を散りばめるわりに、全然深めない。回収しない。じゃあ何で出してきたのそれ、と思ってしまう。
・「This is me」も、めっちゃいい曲だし素敵なシーンだし、メッセージも申し分ないのだけど、え、上流社会の社交の場から締め出されて帰って来て歌ってるんだったの!?というショック。しかも締め出したのバーナムやん。いや、そこは「make no apologies」なんだから、そこに突入して踊ってほしかった。そして、言葉の刃で傷つけたのも、バーナムかよ。その場で突入はリアリティから言っても無理だとしても、彼女らの怒りは、映画を通してバーナムに一度もぶつけられることはない。そこはかなりもやっと。
・火事とスキャンダルで全て失ったバーナムに、サーカスのみんな優しすぎない?社交場から締め出した後、ろくに小屋にも来ずに来てもみんなに声もかけずにいたやつやで?サーカスが家族だって言ったって、そこにバーナム要るか?
 
などなど。私としては、もやっとするポイントが多々でした。
 
なんか、実業家のサクセスストーリーなのか、多様な人たちがそのままでいいというメッセージのストーリーなのか、なんなのか。焦点が絞られてない感じがした。
 
調べてみると、実在のバーナムは相当やばい人だったみたいですね。
どちらかというと、結合双生児や黒人や小人症の人たちを集めて見せ物にしてお金を稼いでいた人のようです。そういう実在の人物を主人公にして悪者ではなく描こうと思うと、こういう感じになっちゃったのかなー・・・という気もします。実在の人物にインスピレーションは得たけど、ストーリーは完全フィクションです、みたいにしてつくったらまた違ったのかなぁ・・・。バーナムをもっといいやつにするとかさー。
いや、でも、やっぱあれだな。バーナムも含めていろんな登場人物の葛藤の描写が少ないことがこの映画を薄っぺらくさせているなとは思った。
「上流社会の人たちにもウケるものをつくって見返したいけど、ユニークな彼らと新しい価値を創造したい」とか「自分に誇りを持ちたいけれど、見られるのが怖い。拍手されていても実際どう思われているんだろう。」とか。
  
「This is me」という曲がめっちゃ好きなだけに、この曲が使われてたシーンが、文句なしの好きなシーン!と思えなかったことはすごく残念・・・。
  
そんなこんなで、私はこの映画好きー!と言えなかったので悲しかったですが。笑
まだ観てない人は、観てもいいと思います。感想聞かせてね。