リスボンでピースボート下船しました

f:id:mido1022:20180616071020j:image


5月に出発し、今回は約1ヶ月半の乗船でしたが、できることはやりきった感あり。降りるまでは全然そんなことなかったのですが、港を離れていく船を見送って、デッキにいるみんなに手を振っているとめちゃくちゃさみしくなった。
それだけ、自分がこのクルーズに愛を注げたということかな、と思う。
  
今回も、「船旅を通して世界と教育を学ぶ」洋上プログラム・地球大学Global Teachers Courseのための乗船。
そもそも一周するつもりだったのだけど、コアプラスを抜けてフリーになったことで、3ヶ月半日本を離れるのが難しくなり、日本の仕事も大切なので迷いつつもこのタイミングで下船することに。
  
_______________________________________________
   
▼船ではこんなことしてました。
 
①地球大学Global Teachers Course
一期生のえびちゃん&ピースボートスタッフのさっちーがメインコーディネーターとして進め、私はそのサポートとアドバイス役。
  
20代〜30代の、30人の地球大学生たちいて、毎日ゼミがあり、そのとき船が通っている国や地域の問題を取り扱ったり、ワークショップをやったり。
(個人的には難民になる人たちの気持ちを考えるために「葛藤のトンネル」という演劇的な手法を使ったワークショップをつくることができたのが特によかった。改善点はあるけれど、日本でもアレンジしてやれそう。)
 
そして、一人一人の受講生の学びをどうサポートできるかを、3人で話し合いながら、全体のプログラムを進め、かつ必要に応じて個別にガッツリ話をする。
  
毎回そうですが、「自分の人生は自分がつくっている」「私たちの社会は私たちがつくっている」と前を向いて言える、責任を引き受け、自由と希望を持つことができる人が、ここから育ってほしいという思いで、やっています。
 
多くの受講生が順調に悩み、自分と、世界と、向き合おうとし始めていて、心強く、帰国後の彼ら彼女らに会うのが本当に楽しみです。
  
コーディネーターの2人と一緒にやれたのもすごくよかった。一期生だったえびの成長と、チャレンジっぷりがめざましく、本当に日々感動させられた。
 
②船内の文字メディアの発行

毎日出る「船内新聞」、5日に一回ぐらい出る「イベントガイド」の発行に責任を持つ、というのもやっておりました。
これも、メインで担当する2人のスタッフがおり、そのサポートと校正、必要な情報収集や調整をするというもの。
自分でも、文章たくさん書かせてもらいました。何の情報を何を目的に伝えるのかを考えながら工夫して文章を書くって楽しい。
特に、これまでと違って、今のピースボートは参加者の3割がアジアの国の人たち(中国・台湾・シンガポール・マレーシアetc)という状況で、多様性に配慮しながら、マイノリティが置いてけぼりにならないように日々必要な情報を伝え、それを豊かさとして受け止めてもらえるような記事を書く...というのはすごくおもしろかったです。
 
③自分でも講座やワークショップを実施
 
地球大学でいろいろ話したりワークショップをしたのはもちろん、地球大学以外の一般の参加者の方向けにもこんなラインナップで企画を実施。
 
・世界と、日本の多様な教育
・部落問題ってなに?
・発達凸凹〜自己理解と他者理解を深めよう〜
・世界の差別と貧困問題〜ロマ・ダリット・部落〜
・民主主義の根っこを育む北欧の教育
 
できれば、もっとまちづくりの話や、子どもの貧困の話や、地域通貨の話、仕事づくりとNPO運営の話...などもしたかったですが、残念ながら今回は時間切れ。
また乗ると思うので、その時にとっておきたいと思います。
 
④現地でのオプショナルツアーに同行
 
寄港地に着くと、ピースボートと一緒にやっている旅行会社ジャパングレイスが提供している様々なツアーが実施されます。
自由行動以外の参加者はそれに行きます。内容は観光、交流など様々。今回はほとんど観光ツアーでしたが、シニアの参加者の方とも仲良く楽しめることが多くて、充実してました。
シンガポールでは学校視察のツアーに同行。地球大学生たちがツアー報告会もしてくれました。
  
⑤その他もろもろ
あとは、いろいろ細々としたこともしておりました。ピースボートセンター(事務所)の片付け、多言語対応の船内企画運営の仕組みづくりサポートなど。私はピースボートがとても好きで、ピースボートという組織のサステナビリティを高めたいと思っているため、船に乗ると何でもやる。笑
 
今回は、ゲスト=水先案内人として乗られた下村健一さん、リヒテルズ直子さん、東ちづるさんにも大変お世話になりました。(宇井孝司さんとも飲みたかったけど実現できず残念…)
  
特にリヒテルズさんは、前回のGTC実施時に初めてお誘いしてご協力いただいて、今回で船でご一緒するのが2度目。
なんと20日間も船に乗っていただき、計7回のイエナプランワークショップと5回の一般向け講演会をしてくださいました。さらに、洋上運動会の審査員やら、取材対応までしてもらって、本当にめちゃくちゃお世話になりました。
  
_______________________________________________
 
今日・明日とリスボンで少しゆっくりさせていただき、その後移動して18日に日本に帰国予定です。
 
私の乗船中、仕事上、たくさんの方にご不便をおかけしました。ご理解とご協力、本当にありがとうございました。
留守を守ってくれたDemo(うちの事務所)のメンバーにも心から感謝しています。ありがとう!
帰ったらまたそっちの仕事をバリバリやります!
  
そして、今回やっぱりすごく手応えがあって、改めて、強く思った!
若い教育関係者/教育関係志望の皆さん、ピースボート乗船&地球大学GTCへの参加を心からおすすめします!
というわけで、興味がある方はいつでもご相談ください^^